Higaki Laboratory
ミッション/ビジョン
地球の豊かな恵みを存分に享受して物質的な富裕を謳歌してきた人類は,気候変動や大気・海洋・土壌汚染といった深刻な環境問題に直面しており,持続可能な開発目標(SDGs)が声高に叫ばれています。石油化学の申し子である高分子(ポリマー,プラスチック)は我々の生活に欠かせない物質であり,持続可能な社会の実現に向けて新たな技術革新が求められています。
悠久の時を経て淘汰された,自然,生物における分子システムの持続可能性は疑う余地がありません。今こそ自然に学び,自然の理を解明することで,持続性と利便性の両立を実現できるのではないでしょうか。ソフトマテリアルである「高分子」の自己組織化,相分離を意のままに制御することで,高分子の新たな可能性を切り拓きたい。そんな想いで研究をしています。
研究の概要
生物を構成する分子は水との共存を常とし,水和することで機能します。例えば,酵素やコラーゲンのようなタンパク質は水和しなければその機能を発揮することができません。すなわち,生物は水を利用することで,しなやかで多様な複合分子システムを構築しており,我々が日常的に利用しているプラスチックなどの素材が専ら水との共存を回避している事実と対照的です。
檜垣研究室では,「高分子化学」と「界面・コロイド化学」を基盤として,水性環境における高分子の相分離現象と分子集合体形成を研究対象にしています。「高分子 x 水」の学理を追求し,新たな分子システムを提案/公開することで,革新的な医用分子システムや診断デバイスの開発につながると確信しています。【詳しくは,Researchタブをご参照ください】
研究室配属予定学生さんへ
檜垣研究室では,知的探究心の赴くまま,日々新たな発見を求めて未踏研究に挑んでいます。その成果は学術論文として世界に公開され,学生さんの研究発表は学会で受賞し,研究費を獲得しています。檜垣は熱意をもって研究していますので,檜垣とともに熱意をもって研究活動に取り組み,冒険を楽しむ意思のある学生さん,大学院進学希望の学生さんを歓迎します。私は学生さんの成長のため,高分子化学,コロイド・界面化学の専門知識,文書作成,プレゼン,論理的思考などの基礎能力,分析装置、データ解析、合成技術などの実験スキルを修得できるように頑張って教育します。大学で学び,成長する気がない学生さんはミスマッチになりますのでご遠慮ください。
高分子化学、界面・コロイド化学、バイオマテリアルに興味のある学生さんは化学者としての萌芽を当研究室で培いませんか?興味があればいつでも研究室に来てください♪